1. 複合機の給紙カセットとは?
給紙カセットとは、複合機の下部にあるコピー用紙をセットする引き出しのことです。
この引き出しの数だけ用紙をセットできます。多くのメーカーでは、1段につき500枚収納できる仕様です。
ちなみに「給紙トレイ」という呼び方もありますが、機能的には給紙カセットと同じです。
2. 給紙カセットの基本的な使い方
複合機の給紙カセットは、ただ紙を入れるだけでなく、以下のような特徴があります。
用紙サイズが違う場合も自動調整
例えば、A4用紙を入れていたカセットにA3用紙を入れると、複合機が自動で設定を変更してくれます。
意外と知らない方が多い便利な機能です。
同じサイズでも他のカセットにセット可能
例えば、カセット構成が「A4/A3/B4/B5」だった場合、使い方によっては「A4/A4/A4/B5」のように変更できます。
1段500枚セット可能なので、印刷枚数が多い用紙サイズを多めにストックすることも可能です。
3. 給紙カセットにセットできる用紙・できない用紙
セットできる用紙
- 普通紙:A3・A4・A5・A6・B4・B5・B6
- 機種によってはA3ワイド・SRA3など少し大きめの用紙も対応可能
※機種によってB6サイズが入らない場合もあるため、仕様書で確認しましょう。
セットできない用紙
- 封筒、はがき、特殊加工紙、厚紙や薄紙など
- ただし、封筒やはがきは手差し印刷で対応可能
- 一部メーカーの特殊紙(例:エコクリスタルペーター)は印刷可能
- 特殊紙対応が強いメーカー:東芝
4. 給紙カセットオプションの種類
| 種類 | 概要 |
|---|---|
| 2段給紙カセット | 標準的な4段タイプの構成 |
| 大容量給紙カセット | 2000枚以上のA4用紙を収納可能 |
| 専用デスク(キャビネット) | 高さは4段相当、下2段は用紙やトナー収納用 |
| キャスター | 1段または2段分の高さ |
※本体には1~2段のカセットが標準装備されています。
オプションを追加することで、4段構成や専用デスクタイプにすることが可能です。
5. 給紙カセットのオプションは必須?
結論として、基本的には必須です。
- 標準装備のカセットだけでは中の機械部分が露出してしまうため、メーカーはオプション装着前提で設計しています。
- ただし設置場所の制約でオプションなしも可能ですが、埃が入りやすく故障リスクが高まるなどのデメリットがあります。
6. メーカーごとの給紙カセット名称
| メーカー | 給紙カセット名称 |
|---|---|
| ゼロックス | トレイモジュール |
| キャノン | ペディスタル |
| リコー | 給紙テーブル |
| コニカミノルタ | 給紙キャビネット |
| シャープ | 給紙トレイ |
| 京セラ | ペーパーフィーダー |
| 東芝 | 給紙装置 |
「給紙カセット」「給紙トレイ」など呼び方はメーカーによって異なりますが、基本的には同じ機能です。
まとめ
・給紙カセットはコピー用紙をセットする引き出し
・用紙サイズやカセット構成を柔軟に変更可能
・セットできない紙は手差しで対応できる場合あり
・オプション装着で使い勝手や容量を拡張可能
・メーカーごとに呼び方は異なるが、機能は同じ
複合機を効率的に使うためには、給紙カセットの基本的な仕組みとオプションを理解しておくことが重要です。
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