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202510.27

複合機の再リースとは?仕組みとリース契約の基礎

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複合機のリース契約とは

オフィスで使用する複合機は、購入ではなく「リース契約」で導入されるケースが多く見られます。
リースとは、リース会社が企業に代わって複合機を購入し、それを一定期間(一般的に5〜7年)貸し出す仕組みのことです。
企業側は毎月リース料金を支払うことで、複合機を自社所有のように利用できます。

リース契約の最大のメリットは、初期費用を抑えられる点にあります。
一括購入のように多額の資金を用意する必要がなく、経費処理としても扱いやすいのが特徴です。
そのため、多くの企業が導入コストの平準化を目的にリース契約を選択しています。

また、契約期間中はリース会社が資産を保有するため、減価償却や固定資産税の負担も不要です。
企業は毎月のリース料を「経費」として計上するだけで済みます。

リース契約期間と満了後の選択肢

リース契約には一般的に「5年契約」または「7年契約」が多く採用されます。
契約期間が満了すると、企業は次の3つの選択肢から選ぶことが可能です。

  1. 新しい複合機に入れ替えて再リース契約を結ぶ
  2. 同じ複合機を再リース契約で延長使用する
  3. リースを終了し、複合機を返却する

このうち「再リース契約」とは、現在使用している複合機をそのまま延長利用する契約のことです。
通常、新たに複合機を導入するよりも安価に使い続けられるため、コストを抑えたい企業に選ばれています。

リースとレンタルの違い

混同されやすい「レンタル」と「リース」ですが、実は性質が異なります。

  • レンタル:短期間(数日〜数ヶ月)での利用を前提。契約終了後は即返却。
  • リース:長期利用(数年単位)が前提。契約満了まで解約は基本不可。

そのため、複合機のように長期間利用するオフィス機器には、レンタルよりリース契約の方が一般的です。

再リースとは何か?

再リースとは、リース契約が終了した後も、同じ複合機を引き続き使用する契約 のことを指します。
新規リースと異なり、すでにリース料を支払い終えている機器を延長利用するため、
再リース料は非常に安価(年額リース料の10分の1程度)に設定されるのが一般的です。

たとえば、月額10,000円のリース契約を5年間利用していた場合、
再リース時は月額1,000円前後で継続できるケースもあります。

ただし、複合機の経年劣化やサポート終了リスクを考慮する必要があるため、
「再リースにするか、新しい機種に入れ替えるか」は慎重な判断が求められます。再リースの主なメリット

① コストを大幅に抑えられる

再リースの一番の魅力は、月額費用の安さ です。
契約満了後に再リースを選ぶ場合、支払い済みの本体代金を再び負担する必要がないため、
リース料金は初回契約時の 10分の1以下 に設定されることも珍しくありません。

設備投資を抑えたい企業や、小規模オフィスには特に有効な選択肢といえます。

② 手続きが簡単でスムーズ

再リースは、既存の契約を延長する形で行われるため、
新たに複合機を導入する際のような 見積もり・審査・搬入作業 が不要です。
申請から契約までが短期間で済み、オフィス業務への影響を最小限に抑えられます。

③ 設備入れ替えの手間がない

機器の設置や撤去には手間や時間がかかりますが、再リースであれば
現在使用している複合機をそのまま使い続けられるため、
配線工事やネットワーク設定をやり直す必要もありません。

日常業務を止めることなく、スムーズに運用を継続できます。

再リースのデメリット・注意点

① 故障やトラブルのリスクが高まる

長期間使用している複合機は、内部部品の摩耗や経年劣化が進んでいます。
特にドラムユニットや定着器などの主要パーツは寿命があり、
故障が増えると修理費用やダウンタイムが増加する恐れがあります。

メンテナンス契約を継続できるかどうか、事前に確認しておくことが重要です。

② 最新機能を利用できない

再リースを選ぶと、当然ながら 古いモデルを使い続ける ことになります。
新しい複合機には、セキュリティ強化機能やクラウド連携機能、
省エネ性能の向上など、業務効率化につながる機能が多く搭載されています。

再リースを続けると、こうした最新技術を活用できない点がデメリットになります。

③ 保守・サポートが終了している可能性

複合機メーカーによっては、販売終了後一定期間でサポートが打ち切られる場合があります。
保守契約が継続できないと、部品交換ができず修理不能になることも。
再リースを検討する際は、サポート終了予定日(EOS:End of Support) を確認しましょう。

再リースを選ぶべきケースとは?

再リースは、次のような状況にある企業におすすめです。

  • 現在の複合機に特に不満がなく、印刷量も少ない
  • 新しい機能を求めていない
  • 短期間だけ延長利用したい(半年〜1年程度)
  • すぐに新機種導入の予算を確保できない

一方で、印刷頻度が高い企業や、セキュリティ要件が厳しい業種では、
再リースよりも新しい複合機への入れ替えを検討した方が安心です。

再リース契約時のチェックポイント

  1. 月額料金と契約期間を確認する
     再リース料は安価でも、「年単位契約」や「自動更新」が設定されていることがあります。
     更新時期を明確にし、不要な延長を防ぎましょう。
  2. 保守契約の継続可否を確認する
     メーカーサポートが終了している場合、メンテナンス対応ができないこともあります。
     故障時の対応体制を事前に確認しておくことが重要です。
  3. 機器の状態をチェックする
     印刷のかすれ、紙詰まり、スキャン不良などが増えていないかを確認。
     トラブルが多い場合は再リースせず、機種更新を検討しましょう。

再リースを上手に活用してコスト削減を実現

再リースは、今ある複合機を有効活用できる賢い選択肢です。
ただし、機器の状態やサポート状況を見極めずに延長すると、
結果的に修理コストがかさみ、逆に費用が増えるリスクもあります。

「あと1〜2年だけ使いたい」「次のリース更新までのつなぎにしたい」
といったケースでは特に効果的です。

再リースを検討する際は、コスト・機能・サポート体制 の3点を比較し、
自社の業務環境に最も適した選択を行いましょう。🔹リース満了後の3つの選択肢と判断のポイント

複合機のリース期間が終了した後、企業や個人事業主には主に以下の3つの選択肢があります。

① 再リース(延長利用)

特徴

  • 現在使用している複合機をそのまま1年単位で延長
  • 月額料金は初回リースの10分の2程度と格安
  • 設置や設定の手間が不要
  • 再リースは1年ごとに更新可能で、必要に応じていつでも機械を切り替えられる

向いているケース

  • 現状の機器に不満がない
  • 印刷量が少なく、機器の性能で十分
  • 短期間だけ使用を延長したい
  • 経費を抑えたい中小企業やSOHO

注意点

  • 機器が古くなるため、故障や保守対応に制限が出ることがある
  • 最新機能やセキュリティ機能は使えない
  • 契約更新時の自動延長や保守条件を確認すること

② 返却

特徴

  • リース会社に複合機を返却して契約終了
  • 撤去費用や運送費がかかる場合がある
  • 自社で返却手配することも可能

向いているケース

  • 事業縮小で印刷量が減った
  • 家庭用や小型複合機で十分
  • 新しい機種への切り替えを検討している

注意点

  • 撤去費用は無料でないことが多く、3万円前後が目安
  • 返却期限や手順を確認して、トラブルを避ける

③ 買取(所有権移転)

特徴

  • 現在使用している複合機を自社の資産として購入
  • 月額リース料の数か月分を支払うことで所有可能
  • 一部リース会社では買取不可の場合もある

向いているケース

  • 長期間同じ機種を使い続けたい
  • 支払総額がリースよりも安くなる
  • 機器の性能やサポートが十分で、買い取っても問題ない

注意点

  • 買取可否や費用はリース会社によって異なる
  • 契約前に条件をしっかり確認する

複合機再リースの手続きの流れ

再リースの契約手続きは非常にシンプルです。

  1. リース満了の案内を受け取る
     - 契約終了数か月前に、リース会社から通知が届きます。
     - 選択肢(返却・再リース・入れ替え)が明示されます。
  2. 再リースの意思表示を行う
     - 現在の複合機を継続利用したい旨をリース会社に伝えます。
     - 電話、メール、書面、または専用フォームで手続き可能。
  3. 契約書の取り交わし
     - 再リース専用の簡易契約書に署名・捺印するだけで完了
     - 契約期間は1年単位で、更新・返却・入れ替えが柔軟に可能

まとめ|再リースは賢く活用すべき選択肢

再リースは、手間をかけずにコストを抑えつつ、既存の複合機を延長利用できる便利な制度 です。

ただし、機器の古さや保守期限、業務内容に応じた適性をしっかり確認することが重要です。

  • 印刷量が少なく、機能面で現状に満足している場合 → 再リースが最適
  • 最新機能や長期利用を重視する場合 → 買い替えや新規リースを検討

最適な判断をするには、コスト・機器性能・保守状況 の3つを比較し、自社に合った選択肢を選ぶことがポイントです。

この記事を書いた人


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